[メイン] 宮永咲 : 四般南喰赤っていうのが、みんなの画面に見えている…のかな?
[メイン] 宮永咲 :
[メイン] 宮永咲 :
[メイン] 宮永咲 :
[メイン]
宮永咲 :
ある日、私達はひょんなことから、賭け麻雀をすることになりました。
私、あんまり麻雀得意じゃないから、不安だなぁ……。
[メイン] 宮永咲 : そう思いながら、扉を開くとそこには……。
[メイン] 宮永咲 : 私はびっくりして、目をパチパチとさせました。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ふっふっふ……」
[メイン] 宮永咲 : 「あ、あなたは……あの……!?」
[メイン]
山里 卓次 :
「麻雀....マジャンじゃないのか...!?」
落ち着かない様子で
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
卓を囲んでいるらしき男は、ニヤリ
と強気な笑みを浮かべ
[メイン] 山里 卓次 : (って、これが普通じゃないか)
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「そう! 僕こそが君の言った通り!」
[メイン] 宮永咲 : すごい雰囲気を醸し出している人が、二人も……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「アノシャーロック・ホームズさ!」
[メイン] 宮永咲 : ドキドキとしながら、私は手をきゅっと結んで。
[メイン] 宮永咲 : 「!」
[メイン] 一姫 : 「よろしくにゃアノシャー!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 両手を大きく広げ、胡散臭さを絵に書き出した様な笑みを浮かべるこの男
[メイン] 宮永咲 : 「ま、まさか……アノシャーロック・ホームズさんが……!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「名探偵、と名乗っている。呼ばれてもいる」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…いや、アノはいらなかったね」
[メイン]
宮永咲 :
私はごくりと息を飲みこみました。それもそのはずです!
目の前にいるのは……数々の難事件を解決してることで有名な……!
[メイン] 宮永咲 : 「アノさん……!」
[メイン] 宮永咲 : 「あなたが……対局相手なんですね……!」
[メイン] 宮永咲 : 私は……ここに呼ばれた意味がやっと分かりました。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…いらないと言った部分を拾わないでくれないかな?」
[メイン] 宮永咲 : ごくりっ……!
[メイン] 宮永咲 : 「あの……アノさんが相手なら、私……!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
勢いに押されたか、若干汗をかきながら
ホームズは静かに言った ザマーミロと彼の友人は言っただろう
[メイン] 宮永咲 : 「いつまでも、引っ込み思案じゃいられない……!」
[メイン]
宮永咲 :
私は、あまり自分に自信が無かった……けれども!
私の目の前にいる人達はみんな、業界では有名な人達ばかり……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「君、盛り上がるは良いが。僕の名前は───」
[メイン] 宮永咲 : 胸が熱くなってくる……!
[メイン]
宮永咲 :
「私の名前は咲です!」
食い気味に。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「うおおぉっ!?」
[メイン] 宮永咲 : 「頑張ります!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 大声に驚いたのかややオーバーリアクションに背後にヨロケ
[メイン]
宮永咲 :
「私、今日は……アノさんに、山里さんに、一姫ちゃんの
胸を、借りることにします……!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…よし、良いだろう。こういった修羅場には慣れている 相手になろうじゃないか」
[メイン] 宮永咲 : 「自分の殻を突き破ってみせます!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ミスター咲!!」
[メイン]
宮永咲 :
「はい!いい対局にしましょうね!」
にこりと、私は笑いました。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「……そこは、ミセスと改めさせる部分では無いのかい?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : またもや汗をかきながら、ホームズはボソリと呟いた
[メイン]
宮永咲 :
「へ?あっ、本当だ……!?私は男の子じゃないよ~」
涙ぐみながら。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「い、いや。 ここで泣かれると紳士としては困るのだが…」
[メイン] 一姫 : 「ではそろそろ始めるにゃ~!」
[メイン] 宮永咲 : 「はーい!」
[メイン] 山里 卓次 : 「よろしくな!」
[メイン] 宮永咲 : 「はい!よろしくお願いします!」
[メイン] 宮永咲 : 「あ、それポンです!」
[メイン] 宮永咲 : わっ……!發が行っちゃった……!
[メイン] 宮永咲 : 「そ、そんな……!?ドラ3……!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ふむ…」
[メイン] 一姫 : 「でもあれ本当に上がれるのかにゃ?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 盤面を睨みながら、ホームズは顎に手を当てている
[メイン] 山里 卓次 : 「どう思う?」
[メイン] 宮永咲 : 「あ、確かに……!」
[メイン] 一姫 : 「どう思う…?」
[メイン] 宮永咲 : 「………」
[メイン] 宮永咲 : 「わかんない!」
[メイン] 一姫 : 「リーチにゃ!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ハーハッハッハッハッハッハ!!」
[メイン]
宮永咲 :
「ひゃあ……!?リ、リーチだ……!?」
冷や汗を浮かべながら。
[メイン] 宮永咲 : 「うぅ……どうしよう……」
[メイン]
山里 卓次 :
「ピンズは捨てたくないな......」
と言いながら切る
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ほう…」
[メイン] 宮永咲 : 「た、確かに……!」
[メイン] 宮永咲 : 「えーい!私も真っ直ぐー!……しない」
[メイン] 宮永咲 : 降りる咲さんでした。
[メイン] 宮永咲 : 「あ」
[メイン] 山里 卓次 : 「安い......」
[メイン]
宮永咲 :
「これは一姫ちゃんの……"挨拶"……!」
ごくりっ!
[メイン] 一姫 : 「にゃっにゃっにゃっ!ロンにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 私、聞いたことがある……!
[メイン]
宮永咲 :
一姫ちゃんはこうやって、最初は安い手でチクチク刺していって……!
どんどん点数も大きくなっていって……!
[メイン] 宮永咲 : 「あ、手が滑っちゃった……カンです」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ハッハッハッハッハ!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : その時、ホームズが意味ありげに哄笑を上げる
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「………」
[メイン] 宮永咲 : ふぇぇぇぇ…あと付けで役を作らないと……!
[メイン] 宮永咲 : 「……!アノさんが、笑っている……!」
[メイン] 宮永咲 : 「それに、またカンが……!?」
[メイン] 一姫 : 「ポンにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「は、激しいよぉ!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「……」
[メイン] 宮永咲 : 「あ、アノさんがリーチを……!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : これ、何がどうなってるんだい?
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
取り敢えず動かしては見たが
何が起こっているのかさっぱりわからない…
[メイン] 宮永咲 : 「ア、アノさんが……!?」
[メイン] 宮永咲 : 「ロンを……!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 取り敢えず、ハッタリでも言うか…
[メイン] 一姫 : 「うぎゃー!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ふっふっふ…」
[メイン] 宮永咲 : 「ま、マンガン……!?」
[メイン] 山里 卓次 : 「間に合わなかったか...」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「これで、僕の勝ちは決まった様な物さ」
[メイン] 宮永咲 : やっぱり、アノさんは……強い……!
[メイン]
宮永咲 :
でも、まだ私も……負けていられない!
めらりと、咲の目に炎が!
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
自信ありげに名探偵は笑みを浮かべている
特に根拠は無い
[メイン] 宮永咲 : また役無しでポンしちゃったよぉ……。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「さて…どうなるかな?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 男はさながら半月を思わせる表情を浮かべている。片方は静かに もう片端は笑みを浮かべ
[メイン] 山里 卓次 : (さっきとは打って変わって静かな場だな...)
[メイン] 宮永咲 : ドキドキドキ……。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 要するに、何やら勝っているらしいのでニヤリと微笑んでおいた
[メイン] シャーロック・ホームズ : ルールとか何一つわかってないままに
[メイン] 宮永咲 : 「ひゃっ!?ま、またアノさんが……!?」
[メイン]
宮永咲 :
ニヒるな笑みを浮かべる男が、リーチを掛けたのを見て
少女は、冷や汗を浮かべ、ごくりと息を飲んだ。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…そろそろ、普通にホームズ“さん”とでも呼んでくれないかね?」
[メイン] 宮永咲 : この悍ましい感覚……やっぱり、間違いない……!
[メイン] 宮永咲 : 「アノさん……」
[メイン] 宮永咲 : 「あなたは一体どんな牌で待って……あ」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「譲らないね君も!!!」
[メイン] 山里 卓次 : 「........」
[メイン] 宮永咲 : アノさんが、山里さんを刺した……!?
[メイン] 山里 卓次 : 「な.....!?」
[メイン] 宮永咲 : 「や、やっぱり……油断ならない……!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 卓をバン!と叩くと、勝手に牌が動く
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「待ちたまえ、私には彼を指す動機は…」
[メイン] 一姫 : 「アイツ何とか引きずり落とさねえとマズいにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「う、うんっ!!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「え」
[メイン]
宮永咲 :
冷や汗を浮かべながら、一姫ちゃんに賛同するように
私は頷きました。だって、その通りなんだもん……!
[メイン] 宮永咲 : このままじゃ、アノさんの、独壇場……!
[メイン] 宮永咲 : 事件は会議室で起きているんじゃない……!
[メイン] 宮永咲 : 現場で起きているんだ……!
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
文字通り大事故が起きている
さながら言語の壁が原因かと見紛う大事件であった
[メイン] 山里 卓次 : 「取り敢えず親番をながすところから...!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : しかし言葉は通じている、意思が何一つ伴っていないだけで
[メイン] 宮永咲 : ドキドキドキ……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : なんとも混沌とした状況で…
[メイン] 宮永咲 : 「一姫ちゃんが、勝負に出た……!」
[メイン] 一姫 : 「リーチにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : そ、それに!どれが危険なのかわかんないよぉ……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : ホームズは何いったら良いかよくわかんないので不敵に笑みを浮かべる
[メイン] 山里 卓次 : (ここは攻めるか...?いや.......?)
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「やはり…か」
[メイン]
宮永咲 :
手が、震え始める……!この緊張感……!
ううぅぅ……やっぱり、慣れない……!
[メイン] 宮永咲 : 「なっ!?」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
何がやはりだと言うのだろう
言えるとすれば、何一つ。やはりわかっていないのである
[メイン] 宮永咲 : ア、アノさんが……追っかけリーチ!?
[メイン] 一姫 : 「むっ…!」
[メイン] 宮永咲 : 「お、お願い!通ってーーー!」
[メイン] 宮永咲 : 「ひゃっ!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ふっ…」
[メイン] 山里 卓次 : 「ここまで頭を下げて....まだ...!?」
[メイン] 一姫 : 「おにゃあああああ~~~!!?」
[メイン]
宮永咲 :
一姫ちゃんのリーチを追っかけて……!
まるで、犯人を追跡するように……!
[メイン] 宮永咲 : 確保した─────!?
[メイン] 宮永咲 : 「ア、アノさんが……独走を……!!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 卓を強くバン!と叩き
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「……どうかな? ロンドンのテクニックは」
[メイン] 宮永咲 : 「くぅっ……!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : そんなテクニックは存在しない
[メイン] 宮永咲 : 冷や汗を浮かべながら、私はアノさんを見て。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 強いていればテキトウな動かしが天文学的確率でうまく行っているだけであり…
[メイン]
宮永咲 :
ひたひたと感じる、私を圧倒してくるオーラに
なんとか、頑張って、耐えながら……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : この男はニヤニヤしているだけである
[メイン] 宮永咲 : 「ま、負けませんからね……!」
[メイン] 宮永咲 : あ、中が……!さっき捨てたばかりなのに……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…フフ、君達にも幸運がある様に祈っているよ」
[メイン] 宮永咲 : くぅ……!
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
ニヤリ、と何やら格好付けているが
この場の幸運を不当に消費しているのはこの迷探偵である
[メイン] 一姫 : 「リーチにゃ!そろそろ揃えにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「……!一姫ちゃんが、また勝負に……!」
[メイン]
山里 卓次 :
(っ....ドラ役牌が2連で!?
逃げ腰になったらダメってことか...!?)
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「なん……なんだって!?」
[メイン] 宮永咲 : やっぱり、これが……勝負師、なんだね……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 聞き取れなかったのか、大声を上げ聞き返す
[メイン] 宮永咲 : 「……!!!!」
[メイン] 一姫 : 「それロンにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : つ、ついに、一姫ちゃんがアノさんを、捉えた!?
[メイン] 山里 卓次 : 「取り敢えず親番はしのいだか...!」
[メイン]
宮永咲 :
う、ううん!でもこれは、安い……!
……でも、これは一姫ちゃんの助走の始まり……!
[メイン] 一姫 : 「よし!後ここから…」
[メイン] 一姫 : 「…24000点ぐらい?」
[メイン]
宮永咲 :
「………あ、あはは」
たらりと汗を掻いて。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「………!?」
[メイン] 一姫 : 「知らねえ!親が私だから上がり続けりゃいいだけにゃ!」
[メイン] 山里 卓次 : 「12000なら満貫直撃すれば....まぁ...」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「フフフ…」
[メイン] 宮永咲 : そう……私ですら、アノさんとは2万点以上の差がある……!
[メイン]
宮永咲 :
「と、止めちゃうんだからね!一姫ちゃんの早上がりは
一番怖いんだから……!よぉーし……!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
「知ってるかい? こんな諺を」
「走り始めたばかりの道ほど、転びやすいってね。byシャーロック・ホームズさ!」
[メイン] 宮永咲 : うぅぅ、そうは言っても……速度はよくないよぉ……。
[メイン] 宮永咲 : 「…………っ!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
無論そんな名言を残した偉人はいない
いたとすればこのみょうちきりんな男だけだ
[メイン] 宮永咲 : そう……つまりアノさんは、こう言いたいんだ……!
[メイン] 宮永咲 : 「……事件は会議室で起きているんじゃない」
[メイン] 宮永咲 : 「現場で起きている……!そういうことなんですね!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ふっ…!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
何それ怖い、と思い
シャーロックは笑って誤魔化した
[メイン] 宮永咲 : やっぱり、あの不敵な笑み……!
[メイン] 宮永咲 : 「……!山里さんが、動いた……!」
[メイン] 山里 卓次 : 「....リーチだ!」
[メイン] 宮永咲 : ざわざわと、胸騒ぎが……!
[メイン] 山里 卓次 : (この捨て方なら待ちは......見えない!)
[メイン] 宮永咲 : 「ひゃっ!?」
[メイン] 一姫 : 「リーチにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 私は顔を上げた!
[メイン] 宮永咲 : 「ま、まさか、追っかけを……!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「……!」
[メイン] 宮永咲 : うぅぅ……!降りるしかないよぉ~!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 雰囲気に合わせて驚くという連続アドリブを行いなから 牌を動かしている
[メイン] 一姫 : 「ツモにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「! 親の一姫ちゃんが、ツモった……!」
[メイン]
宮永咲 :
それに……マンガン!
ここから、盛り返していく狼煙……!
[メイン] 山里 卓次 : 「な.....!」
[メイン] 一姫 : 「このまま…走り抜けるにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : うぅぅ……!みんな、やっぱり強い……!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…ほう」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
先程から、ツモだのリーチだのと聞こえてきているが……恐らく
これがこのゲームのキーワードなのだろう
[メイン] シャーロック・ホームズ : そして、今有利なのは…彼女か
[メイン] 宮永咲 : ドキドキドキ……!
[メイン] 山里 卓次 : 「.......」
[メイン]
山里 卓次 :
(劣勢だからこそ冷静に、冷静にだ...
ここで負けても失うものはないんだから...!)
[メイン] 一姫 : 「ポンにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「うぅぅ……!」
[メイン] 山里 卓次 : 「な......!?」
[メイン] 宮永咲 : 「え、えーーい!」
[メイン] 宮永咲 : 「それ、ロンです!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ほほお…!」
[メイン] 一姫 : 「ニャッ!?」
[メイン] 宮永咲 : こ、これで……アノさんに、近づけた……!
[メイン] 宮永咲 : やっぱりカンをして、良かった……!
[メイン] 山里 卓次 : 「カンでドラが4つ光り....ロン....」
[メイン] 一姫 : 「もう終わったかと思ったけど続くんだったにゃ」
[メイン] 山里 卓次 : 「.......ここからは親番だ」
[メイン]
宮永咲 :
「嶺上開花には……えへへ、まだ嫌われてるみたい」
困ったように笑いながら。
[メイン] 宮永咲 : 「………!」
[メイン] 一姫 : 「……!」
[メイン]
宮永咲 :
そ、そうだ……!ここからは、山里さんの……!
[メイン] 宮永咲 : 一体どんな、宇宙が……!?
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「……フフフ、これまで。まるで一周する様に幸運の女神は降りてきた」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「君にはどうかな? Mr.」
[メイン] 山里 卓次 : 「勿論、逆転も無しに終わるつもりはないよ.....!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
もしも愛想を尽かしたとすれば
この名探偵のせいと言って過言では無い
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
しかし、露とも知らぬホームズは
ニヤリと笑みを浮かべ その啖呵を受け取った
[メイン]
宮永咲 :
「……!!」
やっぱり山里さんは、すごい……!
さっきよりも熱が、より……!大きくなっているみたい!
私には、見える……!
[メイン] 宮永咲 : 山里さんの周りを包む、オーラが……!
[メイン] 宮永咲 : 「で、でも……アノさんが、リーチを……!?」
[メイン] 一姫 : 「……!」
[メイン] 宮永咲 : うぅぅ……あまり手は良くないから……。
[メイン] 宮永咲 : ここは、降りちゃうよぉ……。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「さて…それが正しいかどうかは…」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「僕にも、わからないね」
[メイン] 一姫 : 「リーチにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「……!!い、一姫ちゃんが、追っかけを……!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
この男が卓についてわかっている事は
最初からこの時に至るまでかんむである
[メイン] 宮永咲 : この形は……!一姫ちゃんの得意な状況……!!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「なっ…!」
[メイン] 宮永咲 : 「え、えい!」
[メイン] 宮永咲 : 「そ、それ!ロンです!」
[メイン] 一姫 : 「……!」
[メイン] 山里 卓次 : 「親を......!」
[メイン] 宮永咲 : ……降りてたら、整っちゃってたけど、でもこれも……多分、嶺上開花の教え、みたいな……。
[メイン] 宮永咲 : 「……ふぅ……」
[メイン] 宮永咲 : 山里さんの親が続くと、どうなるか分からなかった……!
[メイン] 山里 卓次 : 「手早い...!」
[メイン] 一姫 : 「ポンにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「……!一姫ちゃんと、私の……鳴き勝負!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…なん、だと!?」
[メイン] 山里 卓次 : (......次だ.......次!)
[メイン] 一姫 : 「チーにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : 「ま、まずい……!一姫ちゃんが、早い……!!」
[メイン] 一姫 : 「ポンにゃ!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ま、まさか…!?」
[メイン] 宮永咲 : あの構えは……!鳴けば鳴くほど、手が高くなるとされている……!
[メイン] 宮永咲 : 哭きの……竜……!?
[メイン] 山里 卓次 : 「この展開....一体何を目指して!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 大袈裟に立ち上がり
[メイン] 宮永咲 : 「そ、阻止のロン!」
[メイン] 宮永咲 : 安手だけど、一姫ちゃんの手を流せた……!
[メイン] 一姫 : 「にゃにっ!?」
[メイン] 山里 卓次 : 「役のみ....!親番だが.......助かったのは事実!」
[メイン] 宮永咲 : ふぅ……!と汗を拭います。
[メイン] 宮永咲 : 「……」
[メイン] 宮永咲 : 「……え?」
[メイン] 山里 卓次 : 「来た!1巡目!」
[メイン] 山里 卓次 : 「リーチ!」
[メイン] 宮永咲 : 恐る恐る私は……隣を、見て。
[メイン] 宮永咲 : 「………っ!?!?」
[メイン] 一姫 : 「ダブリーにゃ!?」
[メイン] 宮永咲 : ぞわりと、悪寒が。
[メイン] 宮永咲 : 「な、なんですか、それっ……!?」
[メイン] 宮永咲 : こ、こんなの、もう!
[メイン] 宮永咲 : 何も読めないよぉ!!
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「……フフフ」
[メイン] 山里 卓次 : 今まで負けたのは、速度
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「どうやら、今宵の女神は。 分け隔てなく僕らを愛してくれた様だね」
[メイン]
山里 卓次 :
ならば......予想も追いつかない程
先手を取ればいい........!
[メイン] 山里 卓次 : 「それだ!ロン!」
[メイン] 宮永咲 : 「つ、ついに……山里さんが……!?」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
鹿撃ち帽を深く被り
牌を動かす
[メイン] 一姫 : 「おにゃああああああ~~~~~!!?」
[メイン] 宮永咲 : つ、強い………!?もう、これは、技術の話を越えている……!?
[メイン] 宮永咲 : ツキ─────!!!
[メイン] 宮永咲 : 山里さんに、ついている……!!
[メイン] 山里 卓次 : 「向いてきた、いや向かせた...!」
[メイン] 宮永咲 : 「なっ……!?」
[メイン] 宮永咲 : 「これまでのは、わざと……!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「…ふふ」
[メイン] 山里 卓次 : 「そんな余裕は流石にないって......!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「そんな事は、僕でさえ…いいや」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「神でさえ、知る術はなかった。という事の様だね」
[メイン] 宮永咲 : 「………!!」
[メイン] 一姫 : 「リーチにゃ!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ってうぉぉ!?」
[メイン] 宮永咲 : 「く、くぅぅ……」
[メイン] 宮永咲 : 「え、えい!!」
[メイン] 山里 卓次 : 「だけど運気が向くまで.....嵐の前の旅人のように耐え忍ぶことはできる....!今も......!」
[メイン] 宮永咲 : 追っかけリーチ!
[メイン] 宮永咲 : 山里さんが、剛腕でツキを握ったなら……!私も!
[メイン] 宮永咲 : 「ロン!!!」
[メイン] 山里 卓次 : 「ト、トビ終了だって!?」
[メイン] 宮永咲 : 「はぁ……!はぁ……!」
[メイン] 一姫 : ぐにゃあ~~~~・……
[メイン] 宮永咲 : 「……た、対局……!ありがとう、ございました……!」
[メイン] 宮永咲 : 私は、立ち上がって、そして皆さんに……頭を下げました。
[メイン] 宮永咲 : この一戦で私は……多くのことを、学べた……!
[メイン] 宮永咲 : 一姫ちゃんの、どんな状況でも走っていく勇敢さ!鳴いてでも掴み取ろうとする意志……!
[メイン]
山里 卓次 :
「ありがとう、ございました....」
せめてオーラスまで打てていれば........!
[メイン] 宮永咲 : 山里さんの、絶望的状況下でも、決して諦めずに……ツキすらも味方にする力……!
[メイン] 一姫 : 「かー!もうやってられんにゃ!」
[メイン] 宮永咲 : そしてアノさんの……!余裕を浮かばせて、相手を惑わすための……勝負師としての、器……!
[メイン] 宮永咲 : 「ひゃあっ!?い、一姫ちゃん!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 鹿撃ち帽を深く被り、足を組んでいる
[メイン] 山里 卓次 : 「!?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「見事だったよ、ミセス…いや」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「レディ咲。得点など関係なく…今のは、君が掴んだ勝利だ」
[メイン] 宮永咲 : 「………!ア、アノさん……!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
得点は関係ある。勝ったのは咲だ
[メイン] 宮永咲 : 目を潤ませながら、私は胸に来るものがあって。
[メイン] 宮永咲 : 「………は、はいっ!」
[メイン] 宮永咲 : 「本当に……ありがとうございましたっ!」
[メイン] 宮永咲 : ぺこりっ!
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
…なお、ホームズはアノに突っ込むのは諦めた
そもそも“シャーロック・ホームズ”という名前だといって信じる方がおかしいのである
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「さて、それでは…」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「深追いは禁物だ、僕はしばらく、横のスペースで寛がせてもらうよ」
[メイン] シャーロック・ホームズ : そう言ってホームズはドリンクバーの前に居座った
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
…オレンジジュースを飲んでいる
英国紳士の分際で
[メイン] 傀 :
[メイン] 傀 :
[メイン] 傀 :
[メイン]
傀 :
─────その日は、夜空に雷鳴が迸る、嵐の夜であった。
風の音が五月蠅く聞こえるのはきっと、この麻雀荘が
年季の入った、古い建物であるからだろう。
[メイン]
山里 卓次 :
「誰か来た.......?!」
扉の方に目をやって
[メイン]
傀 :
「やっておりますか」
ニヒるな笑みを浮かべながら、その男は入口に立っていた。
[メイン] : 「やーあたしこういうのやるのはじめてやし心配やわー!」
[メイン] 傀 : 黒ずくめの男が、雷の光と共に、男の顔を照らす。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「ヒュンケルと似た感じでええですのん?」
[メイン] 傀 : 「でしょう」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「おっしゃわかった!おばちゃんにまかせとき!」
[メイン] 山里 卓次 : (ヒュンケル....!?マジャンの一種か...!?)
[メイン]
傀 :
この男は、人の鬼と書いて……傀。
麻雀荘に突如現れては、人を破滅させる存在……。
[メイン] 傀 : に似た。
[メイン] 傀 : 一般人であった。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ほう…彼らが、次の踊り手か」
[メイン] 傀 : 「ダイの大冒険いいですよね」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「席は二つほど空いているよ」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 空席をホームズが指し 片手にはカルピスが入ったジョッキを構えている
[メイン] 鬼塚 一愛 : (…なんやぶつぶつ言うてはる人ら多いな…ボッスンみたいやわ)
[メイン] シャーロック・ホームズ : …シャーロック・ホームズの癖に
[メイン] 傀 : 「さて、久々の麻雀です、楽しくいかせてもらいましょうか」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「おや、君も英国人かい? 髪の色が日本人離れしていようだが…」
[メイン]
傀 :
「あ、すみません店員さん、かつ丼を一つ」
シャーロックを店員と勘違いしたようで。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「………」
[メイン]
傀 :
「これで」
くしゃくしゃのお札を渡す。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「良いだろう! 僕の化学力を活かして君にカツ丼を届けようじゃ無いか!!」
[メイン]
シャーロック・ホームズ :
お釣りを返すつもりはない様だが
カツ丼を作る気にはなっているらしい
[メイン]
傀 :
「おぉ、これは楽しみですね、嵐の夜でしたからね
私もお腹が空いていたんですよ」
[メイン] 傀 : 「それにやはり縁起が良いですからね」
[メイン] 傀 : 「麻雀に勝つので、かつ丼です」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「……ふむ」
[メイン] 傀 : 「英国ジョークです」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「なんやここ…あたしもう帰りたいわボッスン助けてくれ!あんたならこの空間にハマれる!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「三点送っておこう」
[メイン] 傀 : 「その心は?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「百点を目指し精進したまえ」
[メイン]
傀 :
「これはこれは、手厳しい」
くくく…と、肩を揺らしながら笑っていた。
[メイン] 傀 : 3点……くくく、3点ですか……。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「やかましわ!」
[メイン] 傀 : 悔しい………!
[メイン] 傀 : 100点、取りたいですね。
[メイン] シャーロック・ホームズ : そして、ホームズはやかましいことにその場でカツ丼を作り始めた
[メイン] 山里 卓次 : 「ま、まぁこのゲームやってれば8000点とか10000点はザラだし......」
[メイン] シャーロック・ホームズ : ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!
[メイン] 傀 : 「ええ、その通りですね、このゲームで1万点でも2万点でも取ればいい話です」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「あかん収拾つかへん!ほんでこいつ観戦のくせに自由すぎるやろ!」
[メイン] 傀 : 手の関節をポキポキと鳴らしながら。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 油の湯立つ音がやかましくも響き渡る
[メイン] 一姫 : 「そうにゃ!もう一回やるにゃ!」
[メイン] 傀 : 「おや、始まりましたね」
[メイン] 一姫 : 「負けっぱなしじゃ帰れねえにゃ!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「で…これどういうルールなん??」汗を滝のように流す
[メイン]
傀 :
「絵柄を並べれば、なんかいいことが起こりますよ」
にやり。
[メイン] 傀 : 「ちなみに白は予備です」
[メイン] 一姫 : 3つの4セットと2つ揃えればいいにゃ
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「おおそうか!ほんなら関西出身やしこの西ってやつ集めさせてもらうで!」
[メイン] 山里 卓次 : 「えっ えーと後は大富豪みたいに階段を3枚で作ってもいい......かな?」
[メイン] 傀 : 「それは縁起がいいですね」
[メイン] 傀 : 「あとはやはり……」
[メイン]
傀 :
「気合ですよ」
にやり。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「後ろで油跳ねてる音聞こえとるぞ!おまえホンマにつくっとんかい!!」
[メイン] 傀 : 「では、初めに向かわせてもらいましょうか……リーチ」
[メイン] 山里 卓次 : 「うわっ香ばしい匂...リーチ!?」
[メイン] 傀 : あ、とてもいい匂いですね……かつ丼、楽しみです。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ハーッハッハッハッハッハ! 待っていたまえ! 全員分あるから!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「ちょおまてやなんやその棒!?あたしだまそうしてんか!」
[メイン] 傀 : 「店員さん、あと……ビールも一杯」
[メイン] 傀 : 「いえいえ、騙すつもりはありませんよ」
[メイン] 一姫 : 「梅昆布茶くれにゃ」
[メイン] 傀 : 「─────自分で引きますので、ツモ」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「良いだろう!」
[メイン] 一姫 : 「!」
[メイン] 山里 卓次 : 「なっ......!?」
[メイン]
傀 :
「さぁ、次へ向かいましょうか」
にやり。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「あかんなんもわからんうちに負けそうなっとる!」
[メイン] 傀 : なんか……アガれた。
[メイン] 傀 : やはりかつ丼を頼んだからなのでしょうね。
[メイン] 山里 卓次 : (だけど.....このままじゃいられない!)
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「ん~?店員さーん!なんも描いてへんのまざっとるで~~!!」
[メイン] 傀 : 「ああ、それが予備です」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「…ほんまか?おまえ胡散臭すぎるやろ」
[メイン] 山里 卓次 : 「...ポン!それは貰うよ!」
[メイン] 傀 : 「いえいえ、とんでもございま…… ……!」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ああ、それは多分バグだよ」
[メイン] 傀 : ほう……!これは流れを切りにきましたね?
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「気にせず続けたまえ」
[メイン] 傀 : この男、やりますね。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「ポン!?ひとの泥棒すんなや!シバくぞ!!!」
[メイン] 傀 : 「くくく、中々楽しいお嬢さんです、和気藹々として、いいですよね」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「これなんかごっつやばいんちゃう?あたしでもわかるでこれ」
[メイン] 傀 : くくくく……と肩を揺らして笑っている。
[メイン]
山里 卓次 :
「そ、そういうルールだから!
そっちも2枚揃って後1枚なら取っていいんだぞ」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「あたしもポンやって対抗すんで!」
[メイン] 傀 : 「ほう……!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「ちょおまてや無役ってどういうことやねん禿コラ」
[メイン] 傀 : 「🌈」
[メイン] 山里 卓次 : 「🌈」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「おまえらほんましばくぞ!」
[メイン] 傀 : 「ひぇっ……」
[メイン] 一姫 : 「役が無いっていう事は役が無いって事にゃ」
[メイン] 傀 : しかし……中と發が揃っているというのは、中々……。
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「やあ、君達」
[メイン] 傀 : 心臓に悪いですねぇ。
[メイン] 傀 : 「おや……」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「カツ丼ができたよ、受け取りたまえ」
[メイン] 傀 : 「これはありがたいですね、ええ、待っておりましたよ」
[メイン] シャーロック・ホームズ : そう言って、ホームズは注文された品々を片っ端から配膳する
[メイン] 傀 : 「なっ……!?」
[メイン] 一姫 : 「わ~いにゃ」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「おお?なんやなんや!」
[メイン] 傀 : い、今の隙で、私は……!
[メイン] 傀 : 振りこんでしまった……!?
[メイン]
そうして出来上がった物がこちらになります :
怪しげな薬品をこれでもかと叩き込まれ
雑に作られたというのに、やけに外見が整ったカツ丼が全員の前に突き出される
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「なお、飲み物類は忘れたので全てジュースだ」
[メイン]
山里 卓次 :
「伏兵....?!」
リャンシャンテンで強引に迷彩をしていたが不意打ちに驚く
[メイン] 傀 : 「くっ……くくく、やりますね、関西弁のなんか女子力低そうなお嬢さん」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「素晴らしい推理だ」
[メイン]
傀 :
そしてかつ丼を喰らい始め。
顔を青くし始める。
[メイン] 一姫 : 「にゃっ!?」
[メイン] 傀 : 「店員さん、これ、マズ………」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「君が頼んだんだろう?」
[メイン] 傀 : 「……………」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 圧をかける様に微笑み
[メイン] 傀 : 「………く、くくく……」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「お代わりもある」
[メイン] 傀 : 何も返せる言葉がありませんね。
[メイン]
一姫 :
「……所でサイドテーブルとかないかにゃ?」
「このサイズはゲームに支障出るにゃ…」
[メイン] 傀 : 「御無礼、ごちそうさまでした」
[メイン] 山里 卓次 : 「ちょっと傀さん....そんな事を言うと友達をロスト!失いますよ?」
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「ああ、それなら。この辺りに…」
[メイン] 傀 : 「くくく……ええ、山里さん、あなたの言う通りですね、これは御無礼」
[メイン] シャーロック・ホームズ : サイドテーブルを押し出すと、その上に牌を置く
[メイン] シャーロック・ホームズ : 「さあ、遠慮なく食べると良い さらばだ」
[メイン] 傀 : 「……おや、これは……」
[メイン] 一姫 : 「にゃにゃっ!?」
[メイン] 傀 : 早上がり、そして私の親が流された……。
[メイン]
山里 卓次 :
「役のみか....」
正直助かった........
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「あかん安すぎる!」
[メイン] 傀 : 「……くくく、只者ではありませんね」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「これ鳴いたら点下がるんやな!?そうやと言ってくれ!」
[メイン] 傀 : 「くくくく……一般的には、はい」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「くそ…都会のやつらにまんまとだまされてもーたわ…」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「こっからホンマに手加減なしでいくで!」
[メイン]
傀 :
「ですが鬼塚さん、あなたと私は同列一位……
ここから何が起こるかは……分からない、それがこの
麻雀というゲームですから」
[メイン] 傀 : 何よりも、この点数差程度では、簡単にひっくり返されてしまうでしょう。
[メイン] 傀 : 山里さんに、一姫さんの動きもまた……見放せませんね。
[メイン] 山里 卓次 : 「.......」
[メイン]
傀 :
「………くくく……」
一体何を考えているのでしょう。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「なんや裏目った!アタシの親奪わんでくれ!!
[メイン] 山里 卓次 : 「...リーチ!」
[メイン] 傀 : こわい、降りよ……。
[メイン] 一姫 : 「にゃっ!?」
[メイン] 山里 卓次 : 表情を崩さず、強気に!
[メイン]
傀 :
「ピンズが危険と見ましたよ?」
にやり。
[メイン] 傀 : 「ふぅ、危ないところでしたね……」
[メイン] 傀 : 普通に怖かった……。
[メイン] 一姫 : 「流れたにゃ…」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「っふぅぅぅぅぅぅ!!!」
[メイン] 山里 卓次 : 「結構狙いは隠したつもりだったんだけど....」
[メイン] 山里 卓次 : この程度のブラフじゃ通じないか...!
[メイン]
傀 :
「くくく……顔に出てしまっては、終わりですよ」
にやり。
[メイン] 傀 : ※別に出てない。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「アレ?一周したら終わりと違うん?」
[メイン] 傀 : 「ええ、半荘戦ですね」
[メイン] 一姫 : 「そうとも言えるしそうで無いとも言えるにゃ」
[メイン]
山里 卓次 :
「なんだって...!」
自分の表情が漏れていた...?!
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「カンちゃん?また訳のわからん事いうとるな!」
[メイン] 傀 : 「くくくく……」
[メイン] 山里 卓次 : 「あ、つまり...2週です」
[メイン]
鬼塚 一愛 :
「ほーんそうかありがとうな
ペロキャンやるわ」
[メイン] 山里 卓次 : 「うわ!ありがとう!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 🍭
[メイン]
山里 卓次 :
「おわァアアア~~~~~っ!」
味に悶絶
[メイン] 傀 : 「良かったですねェ……!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「あたしの食えへんいうんか!?」
[メイン] 一姫 : 「試合中に劇物渡すのはマナー違反にゃよ」
[メイン] 傀 : 「それはそうです」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「さっきのカツどんのがやばいやろ!」
[メイン]
一姫 :
「このカツ丼そんなにヤバいにゃ…?」
一口
[メイン] 傀 : 「……あ」
[メイン] 一姫 : 1d100 うまさ (1D100) > 66
[メイン]
傀 :
そ
こ
そ
こ
[メイン]
鬼塚 一愛 :
そ
こ
そ
こ
[メイン] 一姫 : 1d100 カツ丼度 (1D100) > 36
[メイン]
山里 卓次 :
そ
こ
そ
こ
[メイン]
傀 :
ぜ
ん
ぜ
ん
[メイン]
鬼塚 一愛 :
べ
つ
も
の
[メイン] 傀 : 「って、リーチですか」
[メイン] 傀 : 「くくくく……かつ丼パワーを溜めこんできましたね?一姫さん」
[メイン] 傀 : 「おっと、山里さんも来ましたか……」
[メイン] 山里 卓次 : 「間に合うか...!?リーチ!」
[メイン] 一姫 : 「そこそこ食えるけどチーズフォンデュの味がするにゃ」
[メイン] 傀 : しかしこれは実に不味い状況ですね……。
[メイン] 一姫 : ぐにゃあ~~~~…
[メイン] 山里 卓次 : 「それはチーズカツなんじゃないのか.....!ロン!」
[メイン]
傀 :
「ほう……親リーを流しに来ましたね?」
目を細めながら。
[メイン] 山里 卓次 : 「そして次はこっちの親...!.」
[メイン] 一姫 : 「は~今日ついてねえにゃ…」
[メイン] 傀 : くくく……この少年の本領発揮、というわけですね。
[メイン] 山里 卓次 : 「さあ......ポン!」
[メイン] 傀 : 「おや……くくく」
[メイン] 山里 卓次 : 「な......!」
[メイン] 傀 : 「ほう………!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「みんなやってるしこれつよいんやろ!」
[メイン] 一姫 : 「結構重いのが来たにゃ!」
[メイン]
傀 :
「くくく……やるじゃないですか、鬼塚さん
ええ、強いですよ、それも……かなり」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「おお!?アタシ行けるんちゃうこれ!」
[メイン] 山里 卓次 : 横面を張られるような一撃────!
[メイン] 傀 : 「くくく……素晴らしい、ツキがノっておられるようで」
[メイン] 傀 : 「ではそちらの方、いただきましょう……ポンで」
[メイン] 傀 : 「ほう………!リーチと来ましたか……!」
[メイン]
山里 卓次 :
「.......リーチ!」
沈む前に...浮かぶ!
[メイン] 一姫 : 「リーチにゃ!」
[メイン] 傀 : この少年にもまだ……勝利の女神の加護が解けていないということなのですね。
[メイン] 傀 : 「………くくく」
[メイン] 傀 : 普通に、不味い……!
[メイン] 傀 : ここで勝負に出るかどうか……ですね。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「あ~~~あかんアタシこういうプレッシャーにものごっつ弱いねん!」
[メイン] 傀 : 「……と、通ります?これ」
[メイン] 傀 : 「………!!」
[メイン] 山里 卓次 : 「よし!自摸だ!」
[メイン] 傀 : 羽搏いた……!少年の手が、光って………!?
[メイン] 山里 卓次 : 「これでオーラス....トップ圏内を捉えた....!」
[メイン] 一姫 : 「にゃ~…オーラス…」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「5シャン点ってなんやねん!一生揃わんやろこれ!」
[メイン] 傀 : 「く、くくくく……」
[メイン] 傀 : 汗ばみながら、煙草を咥え、火を点ける。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「鬼の自摸切りなっとる!まずいわこれ!」
[メイン] 山里 卓次 : (少しずつ....!少しずつ引き寄せる.....!)
[メイン] 傀 : 3位は嫌ですね……でも、これ、アガれな……。
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「そういやこのまえスイッチが流しマンガンがどうとか言うてたな…」」
[メイン] 傀 : 「くくくく……」
[メイン]
山里 卓次 :
「流しマンガン...!?」
まさか、いや本当に...!?
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「あかんシンプルに面子崩しただけやこれ!何やっとんねんアタシは!!!」
[メイン] 傀 : 「なっ………!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「ここまで全部アタシのブラフや!」
[メイン] 傀 : 「ま、まさか、ここで……!?」
[メイン] 傀 : どちらを、切る……!?
[メイン] 傀 : ぐっ……!
[メイン] 傀 : 「………こ、こっちとか?」
[メイン] 傀 : 「あ」
[メイン] 一姫 : 「あ」
[メイン] 山里 卓次 : 「........どっちでもロンだったか」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「アタシの・・・・勝ちやああああ!!!」
[メイン] 傀 : ……やった、2位になった。
[メイン]
傀 :
「くくく、素晴らしい……」
ぱち、ぱち、ぱちと、静かに拍手。
[メイン] 傀 : 「鬼塚さん……あなた、"勝負師"ですね?」
[メイン] 山里 卓次 : 「悔しいけど.......おめでとう!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「やーやーありがとさん。気分ええしペロキャンやるわ」
[メイン] 一姫 : 「にゃ~~~!またドベにゃ~~~~!!」
[メイン] 傀 : 「え、いら……」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 🍭🍭🍭
[メイン] 傀 : 「おわァァアアア~~~~~~~~~っ!!!!!」
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「オラ、食えよ」
[メイン]
傀 :
「御無礼しました、私ちょっと、あの、あれです
急用をですね、思い出しましたので……はい」
席を立ち上がり、各々に一礼。
[メイン] 一姫 : 「や…やめるにゃ!その飴から激臭するにゃ!何これ!?」
[メイン]
傀 :
「……御無礼」
出口へダッシュ。
[メイン]
一姫 :
「そういえば私も用事思い出したにゃ!またね~~~~!!」
逃げる
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「アタシから逃げられる思てんか!」
[メイン] 山里 卓次 : 「.......なんか、凄い面子だったな」
[メイン]
山里 卓次 :
まぁこれも経験か
それに楽しかったし偶にはいいな、麻雀
[メイン] 山里 卓次 : って、麻雀が本家だろ!?
[メイン] 山里 卓次 : マジャン脳になっていることを自覚させられてしまいながら帰路に就いた...
[メイン] 鬼塚 一愛 : 「っと、逃がすわけないやろ?」
[メイン] 山里 卓次 : 「えっ!も、もう食べたじゃないですか」
[メイン] 山里 卓次 : 「おわァアアア~~~~っ!?」